僕の仲良い友達に、理系で国立大学を卒業している友達がいて、彼は大手鉄道会社を辞め、ビジネスの世界に入ったが、芽は出ず、再起を目指して、今は営業の仕事をしている。

 

理系出身で営業の仕事をしていると、お客様から「どうして理系出身なのに営業の仕事をしているんだ?」とよく聞かれるらしい。

その時の彼の答え方が、秀逸で、ユニークで、勉強になったから、

 

モノの捉え方、モノの言い方伝え方のひとつのアイデアとしてもらえたら、彼もきっと喜ぶと思うが、僕が嬉しい。

 

それは「エジソンが発明王といわれていて、ものすごく有名だけれど、エジソンは何回も失敗したうえで、別の人が大発明した豆電球を世の中に広めた人なんだ。豆電球は元々エジソンが発明したわけではなくて、エジソンは世の中にこの大発明の凄さを伝えた人なんだ。だから、本当にいいものも伝えられる人がいなければ、誰にも気づかれないまま眠ってしまう宝になる。宝を世の中に伝えられる人になって、いいものを世界に広めようと思ったから、営業をしている。」こう、それらしきことを言った。

 

僕は彼を信用しているから、全てが本当だろうと思っている。だが、もし、もし仮にこのエジソンのエピソードが本当じゃなかったとしても、そして、彼の営業の仕事をしている動機がこれとは違ったとしても、この話が面白く、人の心を惹きつける、今営業の仕事をしているわけ、になると思った。