キーワードは“応援” “ファン”

満足ラインを超えた技術(パフォーマンス)の「オーバースペック」は自己満足であり、お客さんの満足度にはカウントされない。

 

ガラケーの晩年。日本の携帯電話メーカーは「軽さ」を競っていた。

エンターテイメントの世界は、決して「技術順」に人気ランキングが決まっているわけではない。

エンターテインメントの相手は「お客さん」。エンターテイナーの勝負は「付加価値合戦」だ。自分の商品を高く売るには、「技術以外の何か」を提供する必要がある。

 自分の商品を高く買ってもらうためには、まずは、自分の商品に高い値がつかない(つけられない)仕組みを知ることが重要。「どの商品を買っても『機能』は大体同じ」という世界線では、どの商品を買っても機能は大体同じなのだから、「誰から買うか?」という基準が力を持つ。【機能検索】が【人検索】になる。商品を買う理由に「応援」という項目が入ってくる。

 「ファン心理」を学ぶ必要がある。ファンは「安く買いたい人」じゃなく、「応援したい人」だ。キミが売らなきゃいけないのは「機能」じゃない。「意味」だ。「キミへの応援代」がキミの商品に含まれる状態に持っていくことが重要。

 

「不自由のない正しいサービス」と「不自由があるが惚れるサービス」。より高い値がつくのはどっちだ?

「感情」はプライスレスだ。人が惚れる立ち居振る舞いを学び、心を奪え。

 

「顧客は『機能』を買い、ファンは『意味』を買う」「お客さん」を一まとめにしてはいけない。「顧客」と「ファン」は、まったくの別物だ。気をつけたほうがいいのは、「常連だけれど、顧客」という可能性があるということ。

 今、キミに求められているのは「顧客のファン化」。