お金は「お金を上手に使ってくれる人」のところに集まる。

リターンのラインナップで「お金について考え抜いている姿」を見せろ。

こんな議論は、2011年で終わっていた。

クラファンで支援にブレーキをかける一番の理由は「ログイン」のめんどくささ。だから、自分の半径50メートル圏内にいる人達に「ログインしておいてもらう」必要がある。

知らないものを否定するな。中身を確認せず、批判を繰り返せば、必ずシッペ返しがくる。それが人の命に関わっている場合もある。恥じろ。そして無知を撒き散らす自分は今日で終わらせろ。

 

 飛行機の例がめちゃくちゃわかりやすかった、「高価格帯の商品」をなくしてしまうと、待っているのは、「お金に余裕がない人からお金をとる世界」だ、という話。

 キミが弱い人に手を差し伸べられる人間になりたいのであれば、2つ知る必要があることがある。1つは、富裕層は何に価値を見出して、何にお金を払っているのか。もう1つは、富裕層向けの作品・商品・サービス(高価格帯の商品)をどう作ればいいか。

 

山口周さんの「ニュータイプの時代~新時代を生き抜く24の思考・行動様式」の中で書かれていた「自動車」の話の例で、「プレミアム」と「ラグジュアリー」の違いを考えるとわかりやすい。 

 「プレミアム」と「ラグジュアリー」は違うんだけど、「プレミアム商品」の値段を決めているのは「お客さん」。「ラグジュアリー商品」の値段を決めるのは、ラグジュアリー商品を取り扱っている人間。要は、売り手の言い値になる。だけど、ラグジュアリー商品には「買う人」がいる。売り手の「言い値」なのに「買う人」がいる。これは「技術」。再現性がある。

 「ラグジュアリー」の作り方。本の中では、[プレミアム]=[高級]、[ラグジュアリー]=[夢]とそれぞれ訳してみる、と書かれている。

【夢】=【認知度】ー【普及度】

「皆が知っているけど、誰も持っていない」が【夢】

これが、ラグジュアリーの正体。

 

モナ・リザ』には値段がついてないんだけど、推定価格では、1000億円以上だといわれている。[モナ・リザ]=[80億人]ー[1個]だから価値が高い。

 つまり、商品を5個(提供できるものは少ない)しか用意してないのに、たくさんの人に宣伝(たくさんの人に知られている)した方がいい。

「ラグジュアリ―ブランドは、『買えない人』を増やすために広告費を払っている」

 

「機能」ではなく、「意味」を売れ

「このサービス(機能)に対して、この値段は妥当なのか?」という答え合わせがお客さんの頭から消えることはない。それは「見返りを求める人」を創造してしまったわけ。情報解禁前なら、「応援することが目的なので、見返りは要らないですよ」というVIPが存在した。

「『意味』を販売するチャンスを逃し、『機能』を販売してしまい、価格の答え合わせをされてしまって、最終的には売れ残る」ということはザラにある。

 「機能」はお金にはならない。

 

「販売系クラウドファンディング」と「支援系クラウドファンディング」は当たり前だが、まったく違い、「支援系クラファン」において、「お金をかけて返礼品を用意する」ということが、「支援者のお金を無駄に使っている」ことになっているのと同じだと理解した方がいい。「支援者の満足度を下げている」ということを理解した方がいい。

「このお金はプロジェクトに使ってください」という人が支援して下さっている。お金は、お金の使い方が下手な人間のところには集まらない。

 キミ(僕たち)は、お金の使い方を学び、お金を持っている人間の性格を学ぶ必要がある。「不足している人(一般層)」が求めているものと、「足りている人(富裕層)」が求めている人の違いを知れ。安くするためには、富裕層を掴む必要がある。

 支払っている料金の内訳が「友人のショーの応援」と「久しぶりに再会した仲間との会話」になっている人は、最前列の席にしてはいけない。「お喋りをしても、ショーの妨げにならない場所」つまり、一番後ろだ。富裕層が買っているのは、スタジアムを待ち合わせ場所にした、友達・恋人との「コミュニケーション」。富裕層は、作品やスポーツを「社交場」として利用している。「熱狂的なファン」と「富裕層」を見誤ってはならない。

キミが今の収入に満足していないのならば、原因は2つ。「キミの提供している商品・サービスの価値が低い」か「キミの身体しか働かせていない」のいずれか。

家が高い理由は「家が稼がないから」

 2022年兵庫県川西市に西野さんが建てた家を建てるときに最初に決めたのは、「建築費を家に稼がせる」だった。空いている日を「レンタルスペース」として貸し出すことに。それが決まれば、目指すは「レンタルスペースのニーズがある家」だ。家を建てる前に「『建築費を回収する家』はどんな家だ?」と考える。「自分の労働力に頼る(自分の身体に働かせる)」という固定観念を外さないことには始まらない。

 

「お金持ちじゃない人に、自部のの商品を高く買ってもらうためにはどうすればいいか?」という「技術」

一つだけ確実にわかっている事実「人口」

「意味をつける(ブランドにする)」というアプローチ。

「ブランドになれない人間が、お金持ちじゃない人に、これまでよりも少しでも高く商品を買ってもらうためにはどうすればいいか?」その答えを手に入れるためにまず、「インターネット(SNS)によって、僕らの世界では何がどう変わったか?」を知る必要がある。

インターネット(SNS)によって、情報が皆のものになった。

「お金にならない努力」=「技術」を相変わらず日本人は追い求めている。

 

満足ラインを超えた技術(パフォーマンス)の「オーバースペック」は自己満足であり、お客さんの満足度にはカウントされない。

 

ガラケーの晩年。日本の携帯電話メーカーは「軽さ」を競っていた。

エンターテイメントの世界は、決して「技術順」に人気ランキングが決まっているわけではない。

エンターテインメントの相手は「お客さん」。エンターテイナーの勝負は「付加価値合戦」だ。自分の商品を高く売るには、「技術以外の何か」を提供する必要がある。

 自分の商品を高く買ってもらうためには、まずは、自分の商品に高い値がつかない(つけられない)仕組みを知ることが重要。「どの商品を買っても『機能』は大体同じ」という世界線では、どの商品を買っても機能は大体同じなのだから、「誰から買うか?」という基準が力を持つ。【機能検索】が【人検索】になる。商品を買う理由に「応援」という項目が入ってくる。

 「ファン心理」を学ぶ必要がある。ファンは「安く買いたい人」じゃなく、「応援したい人」だ。キミが売らなきゃいけないのは「機能」じゃない。「意味」だ。「キミへの応援代」がキミの商品に含まれる状態に持っていくことが重要。