自分が欲しいものを、先に差し出す  【天国と地獄の話】

 僕が尊敬する方に、山崎拓巳さんという方がいます。その、拓巳さんと齋藤ソフィーさんの著書で、「MentalSeed」という本を読んで、シェアハピしたいことがあります。

 

 ただ今回は、この本の中にちらっと書かれていた、天国と地獄は同じところなんだ、という、僕がすきなお話を皆さんにシェアハピします!

 

 

天国と地獄の長い箸
天国にも地獄にも、どちらにも十分な食べ物が用意されていました。とてもとても大きな鍋をみんなでぐるりと囲んで食事を頂くのですが、天国の人たちにも、地獄の人たちにも用意されているのは、それはそれは長い箸でした。

 

自分の身長以上もあるような長い箸。必ずその箸を使って食べなければならないというのが、天国・地獄、共通の決まり事でした。

地獄の人たちは、とんでもなく長いその箸で、自分の口に食べ物を運ぼうとしましたが、何度やっても食べ物はこぼれるばかり。食べることはできませんでした。

どんなにご馳走が目の前に用意されていても食べることは叶わず、常に飢えに苦しみ、そのせいで争いも絶えない状態でした。

天国の人たちはというと、たくさんおいしいものを食べ、誰もが幸せに満たされた顔をしていました。なぜなら、みんな、その長い箸を人のために使っていたのです。鍋を挟んで向かい側にいる人に「はい、どうぞ」と食べ物を届けていたのです。

「まずは、あなたからどうぞ」そう自然に思える人たちの集まる天国は、飢えも争いもない、みなが笑い合える幸せの世界でした。